遡行

虚無感、義務感、不毛感はどこまで無くせるのか

存在の無垢

この世の唯一解。それは「解などない」という解。

真理はないことに気付くことのできた人間は、出会う人一人一人の徹底観察を怠らない。なんせ「真理はない」のだから、人間に普遍的な性質もまたない(あったとしても言語化は出来ない)。過去に蓄積されてきたどんな見解も使い物にはならない。なんせ「真理はない」のだから、初対面の人間の内側に眠っているものの中に、その性質について決めて掛かれるものなど何一つない。ゆえに見極めねばならない。解き明かさねばならない。汲み取らねばならない。「この人がこの人たる由縁は?」「この人をこの人たらせるものは?」「この人をこの人たらせる私とは?」「この人がこの人たりうる今日とはなんだ?」「この人はなぜ今私の目の前に立っている?」

くだらない固定観念は、そういう存在の無垢さを一瞬で破壊する。

だからどんな真理も必要がない。あらゆる認識を今から始めたい。その為には、過去に持たせたあらゆる意味は邪魔でしかない。