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のべつまくなし

哲学と人生

ショーペンハウアー『読書について』

哲学 書籍メモ ショーペンハウアー

書籍 ショーペンハウアー『読書について』のメモ書きです。

* ()内はページ数。

 

  • 学ぶ→考え抜く→「知る」→初めて徹底的に考えられる(6)
  • 世界という書物を直接読破する(8)
  • もともと自分の抱く基本的思想にのみ真理と生命は宿る(8)
  • 生き生きとした自らの思想のために本を手にする≒植物図鑑を見るために広々とした自然を後にする(9)
  • 生涯を思索に費やす=ある土地を実際に旅する。生涯を読書に費やす=旅行案内書を多読してある土地に精通する(9)
  • 常に思索することは不可能→代用品たる読書をする。精神に材料を補給してはくれるが、他人が我々の代理人として違った方式で考える(=多読を慎むべき理由)(16)(
  • 書くために書いたのだと気づいた時点で、その著者から離れよ(26)
  • 執筆すべきテーマの素材を、自分の頭脳から取り出すものだけが読むに値する著作家(29)
  • 古書を求むべき(32)
  • 素材より形式に関心を向ける。「素材で劇場を満員にしようと務める低劣な劇作家」(36)
  • 会話における形式: 知性、判断力、活溌な機知。会話における素材: 知識、話題(38)
  • 「愚者も自分の家では他人の家における賢者より物知り」(38)
  • 凡庸な書き手は思想の表現と隠蔽の努力との間を彷徨っている。思想に手入れを施して博学深遠な体裁をとらせたがる(58)
  • 「単なる言葉を思想と偽って売りつけようとする努力」(60)
  • 誰にもわからないように書くことは容易く、重要な思想を誰にでも自然にわかるように書くほど難しいことはない(61)
  • 誠実な態度で着手し、実際考えたわずかなことや平凡なことを考えたとおりに伝えようとすれば、結構読めるものができあがる(59)
  • 文体は美しさを思想から得る。思想を文体によって美しく飾ろうとしてはならない。ものの書き方が不明瞭、もしくは低劣なのは、考えが曖昧か、もしくは混乱しているかのいずれかである(62)
  • 輪郭明瞭な概念を読者に提供する(68)
  • 主張したいことを創作の核に据える(68)
  • 読者が独力でも考えつきそうなことは避けるべきである(74)
  • 真理はそのままで最も美しく、簡潔に表現されていればいるほど、その与える感銘はいよいよ深い(74)
  • 美辞麗句、無用な敷衍、表現過剰を警戒し、純血無垢な文体や話法に務めなければならない(74)
  • 単純、素朴さは最も高貴なものに通ずるもの。単純たれ―あらゆる芸術に有効(74)
  • 主観的な文章―壁のしみにも劣る。そこに意味を見出すものが1人位はいるだろうが、結局はただの染みにすぎない。↔客観的な文章=油絵(107)
  • 比喩あるいは直喩は、道の状態を既知の状態に還元する限り、大きな価値をもつ(119)
  • 怒りに欠くものは知性を欠く。知性はある種の鋭さを生む(124)
  • 常に読書のための一定の短い時間をとり、その間は、比類なく卓越した精神の持ち主、すなわちあらゆる時代の、あらゆる民族の生んだ天才の作品だけを熟読すべきである。良書=誰にでも通ずる作品。良書だけが真に我々を育て我々を啓発する(134)
  • 「反復は研究の母なり」重要な書物は続けて2度読むべき(138)
  • 重き鎧も、今は翼ある衣、苦しみは束の間、喜びは永遠(とこしえ)(147)

どこを切り取っても金言です、この本。気持ちのよい断定口調を貫く圧倒的知性。気になった方は是非ご一読ください。