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のべつまくなし

哲学と人生

像と残像としての世界

現象を単に像とみなそう。すると、あらゆる現象には残像とでもいえるものが伴うようにみえる。像には残像が伴うから。 感情には残像がある。念願叶った翌朝も喜びに浸れるのは、達成感に残像があるからだ。悲しみはおいそれと癒えない。悲しみの残像は週単位…

マイノリティと現代音楽

同じ長三和音がある調ではドミナントなのにある調ではトニック。物理的に同等なはずの音響現象が安心も不安も演出する。 これはおかしい。おかしいことを人間は(ある程度の確信を持って)平気で許容する。つまり人間はおかしな生き物なのだ。 このおかしさが…

心の重荷について

実存主義⇆本質主義 「心の重荷をおろす」という表現がある。 「世界にあるのはただただ解釈であって、現象があるわけではない」という実存主義の立場につくなら、「重荷を抱えている人」は世界に重荷を背負わされているのではなく、勝手に世界に「自分が重荷…

なまくらパンチで何を守れる

日本では無宗教者が多い。宗教の教義から授かることのできるような稀有な教訓や行動指針というものには、あまり馴染みがない。 それなので、無宗教な人は教訓を試行錯誤的に、ひとつひとつ別個に編み出すとともに社会の中で拾い集めることで、独自の信仰の総…

全ての成功哲学に唾吐く

この記事の要旨 成功哲学本に翻弄され、多大な時間を空費してきた私だからこそ、その手の本がいかに低俗かをお伝えできるのです。 書店にゴミを並べるな 「成功哲学」 「〇〇力」 「□□における鉄則」 「知らないと損する△△」 大半の日本人が思考停止的にこと…

悲しみの解像度

国境線の長さは、測定に使用した長さの単位によって異なる。かつてスペインとポルトガル間では、国境線の長さを巡って一悶着あったらしい。 数学的に言うと「細分の幅によって近似精度が異なる」となる。 http://mathtrain.jp/daikeikinji この画像で言うと…

知性と幸福感

人々の4つの態度 人生における「決して解決できない問題」に対する人々の態度を、問題意識の有無と快感情の程度によって4つに分ける。 問題意識感情 快 不快 あり 1← ←2↓ なし 3→ →4↑ 矢印は移行可能性(後述) 大抵の人間は問題意識がないか、あってもそこか…

人生はフラクタル

人生の豊富な比喩可能性 人生は〇〇に似ている、という文は質を無視すればいくらでも書ける。〇〇をランダムに決めてもおそらく書ける。 人生は建築に似ている。土台(基礎)はその人の信条にあたる。土台が確固たるものであればあるほど、その上への組み立て…

愚かしさを愚かしく捉えることの愚かしさ

人間は愚かな生き物だ。 以下では、「人間は欲求が生じればそれを充足させたがる」「あらゆる人間には多少なりとも欲求がある」ことを大前提としている。 人間の愚かしさの根源は、他者の存在によってしか欲求を充足させられないという原理にある。仮にこれ…

三角形であれたら

自分を定義するとはどういうことか、よく考える。 最近読んだ本に二分論という言葉があったので、ちょっとそこから話を膨らませてみたい。 この世はわかるものとわからないものだけで出来ているとする。「だけ」というのが大切。 私とは、世界のわかり具合で…

心の動く音楽に出会うただひとつの方法

五感に訴えるのは思考の水準を安定させるのに有効だ。その中でもこんにち手軽かつ有効なのは嗅覚、聴覚の利用だろう。よほどの思い込み、理論武装や凝り固まった主義思想がない限り、ヒトは聴覚・嗅覚への刺激に対してその反応を制御することはできないある…

天才について

天才性にともなうもの、あるいは天才性そのもの 1.他人の認識の世界にはびこり闊歩する性質。凡人は滅多なことでは他人の思考の対象になることはない。たまになるとしてもせいぜい、嫌悪感、敵意、反感、自己投影の対象にすぎない。それに対して天才は、安々…